様々な後遺症
脳の病気の恐ろしい所として、様々な後遺症が挙げられると思います。もちろん死に直結する可能性も高いのですが、たとえ命が助かったとしても、発病前と同じ生活が出来る人はそう多くはありません。
大抵の場合は何らかの後遺症が残ってしまいます。もちろん軽度の場合は、リハビリによって普通に日常生活を送る事が出来ますが、重度の後遺症により寝たきり同然の生活になってしまう場合もあるのです。
後遺症は様々ですが、私が出会った限りでは、手足の麻痺、言語障害、視力障害の方が多くいました。手足の麻痺は、主に半身麻痺と言う形で現れるようです。
左手足が動かない、右手足が動かない等ですが、程度によって手の指だけ動かない方から肩から指先、膝や足首まで動かない場合もあります。
言語障害は、その名の通り、言葉が不自由になる障害です。言語障害にも軽度なものから重度のものまであり、軽度であれば言葉が上手く発せず多少つっかかってしまう程度ですが、やや重くなると、相手の言葉は分かるが自分の思いをまったく言葉に出来なくなったり(この場合は身振りで意思の疎通が可能です)、重度の場合は、言葉と言うものを完全に理解出来なくなってしまいます。
この場合、こちらの言葉も伝わらないので、当然意思の疎通は非常に難しくなります。誤解の無いよう補足しますが、意思の疎通が難しくても人間性に変わりはありません。美味しいものを食べれば笑顔になるし、不味ければ顔をしかめます。介助中に私がテーブルに頭をぶつけて大笑いされた事もありました。
視力障害の場合、視力が極端に弱くなってしまいます。最悪の場合失明も考えられます。普通視力が弱まるのは、眼そのものの問題で映像がボヤけている状態ですから、メガネやコンタクトで眼球内に鮮明な映像を作る事で矯正出来ますが、脳の病気が原因でもし脳神経に損傷を受けてしまった場合は、幾ら眼球内に綺麗な映像が写ったとしても、それを脳が処理出来ませんので、メガネ等での矯正が不可能になってしまいます。単に目が悪くなったと言うわけではないのです。
近年医学は格段に進歩を遂げ、最近では損傷を受けた脳を再生させて後遺症を改善する研究もされていると聞きます。ただ、実用化はされておらず、少なくとも今現在は後遺症の治療は不可能と言えるでしょう。
今健康だから、明日も健康なんて保障は誰にもありません。自分だけでなく家族の為にも、最低限の予防や検査は考えてみても良いのではないでしょうか。